課題 >> 4. 「計画とプログラム」 を読んでください。

計画とプログラム

しかし、夢を現実のものとする計画を作成するために、使うことのできるテクニックがいくつもあり、それについては知っておくべきことがたくさんあります。 その第一歩は、この主題に関係のある基本的な用語を理解することでしょう。 

「計画」とは、ある特定の領域を解決するために必要と思われるものに関する、短期的で全般的な意図を記述したものです。 その計画によって、ある領域の最適でない状況が矯正されたり、その領域を拡張すること、もしくは拡張に反対する勢力が遮られたり妨げられたりすることが期待されるでしょう。

計画を実行するためには、計画が行おうとしていることを成し遂げるのに必要な具体的な行為へと、それを細分する必要があります。 これは「プログラム」を使って行われます。

「プログラム」とは、計画を実行するための、順番に並んだ一連のステップです。 プログラムを書くには、それに先立って計画が存在する必要があります。たとえそれが、そのプログラムを書いている人の心の中だけにあるとしてもです。 プログラムの各ステップは「ターゲット」と呼ばれます。

プログラムはターゲットから構成されます。 ターゲットは望んだ目標を達成するために取られる行動です。

ターゲットにはいくつかの価値があります。 すべてのターゲットが同じ価値や重要性を持つわけではありません。 それぞれ、以下に説明します。

主要なターゲット

「主要なターゲット」は、着手されている、全体的な望ましい抱負です。 これは「トレーニングを積んだサイエントロジーの実践者になる」というように、非常に一般化されています。

他の分野での例は次のようになるでしょう。

「会社にあるすべての機械および設備を使用可能なものにする。」 

「妥当な低コストで、使用に適した不動産と設備を購入し、設置し、整備して使用する。」

「通信販売の顧客、店舗、卸売業者に、書籍が配布されるようにする。」 

「主要なターゲット」 は、全体的な目標です。

プライマリー・ターゲット

「プライマリー・ターゲット」とは、ずっと維持されていなければならない、組織上、人事上、あるいはコミュニケーションに関するステップを扱うターゲットのことです。 これらは「了解済み」のターゲットです。これらが見落とされると、活動のない状態をもたらします。

これらの最初のターゲットは、誰かがそこにいる

次に、価値ある目的

次に、誰かがその領域や活動に責任を取っている

次に、よく計画された組織の形態

次に、維持されている、または再び確立されている組織の形態

次に、機能している組織

上記の「了解済み」のターゲットがあれば、先に進むことができます。しかし、これらをやめてしまっていたり、代わりになるものがないと、たとえどのようなターゲットをその後に設定したとしても、それらは脆(もろ)いものになったり、または完全に失敗することになります。 

上記の中で、さらにターゲットを進めようとする間に、「了解済み」のターゲットの中のひとつかそれ以上を再び推し進める必要が常にあるかもしれません。

プライマリー・ターゲットの例は次のようなものです。

「割り当てられている仕事を引き受ける。」 

「自分が行うことになるプログラムを読んで理解している。」 

「誰かがそこにいる」 はプライマリー・ターゲットの一例です。

必須のターゲット

「必須のターゲット」とは、とにかく機能するために行われなければならない何かです。

このためには、人が活動をしている領域と、私たちが活動するのに使っている要素や設備、あるいは組織に対する、両方への調査が必要です。 

次に、将来の成功を止めたり脅かしたりする点を(時には活動している間に)見付けます。 そして、それらの必須の点を克服することをターゲットとして設定します。 

これらの例は次のようなものです。

「調査している状況を自分の目で調べる。他の人のレポートを受け入れない。」 

「あなたの、直接の上司以外の誰からも命令を受け入れない。」 

「キャンペーンが進行している間、その国で書籍の供給が揺るがないようにする。」 

「高い水準の倫理的振舞いを維持して、そうする際に優れた模範を示す。」 

「必須のターゲット」 とは、首尾よく機能するためにインにされなければなりません。

条件付きターゲット

「条件付きターゲット」とは、データを見付け出したり、プロジェクトは実行可能か、またはどこでなされるかを見付け出すために設定されるターゲットのことです。

「金持ちになる」ために、または「世界旅行」をするために働き詰めで、決して実現させることのない人たちを見たことがあるでしょう。 ある人は「世界旅行」を計画し、それに向かって驀進(ばくしん)し、やり遂げます したがって、条件付きターゲットとして知られるターゲットの種類があります。それは、「私が___さえできれば、私たちは___ができるので、___を達成する」というものです。 これはもちろん、非現実的にならない限り、差し支えありません。 

仮定を何も含まない部類の条件付きターゲットがあります。 それらは正当なターゲットです。 その中には多くの行為が含まれており、「私たちは___をし、それから___」というものです。

時には、突然の「好機」が訪れることもあり、その場合はそれを素早く利用しなければなりません。 これは「幸運」にしかすぎません。 それが起こった時には、利用して、素早く計画を練り直します。 解決策として「幸運」に頼るのは、危ういことです。 

有効な条件付きターゲットとは、以下のようなものです。

「そこへ行って、その領域が使えるか調べる。」 

条件付きターゲットの別の例は次の通りです。

「ファイリングの未処理分がある場合、毎日短い時間を設けて、会社の従業員たちが正しいファイルに書類をファイリングする手伝いをできるようにする。」 

すべての条件付きターゲットは基本的に、まずデータを収集するという行為です。それに問題がない場合は、それから先の活動に進みます。 

すべての条件付きターゲットは基本的に、まずデータを収集するという行為です。それに問題がない場合は、それから先の活動に進みます。

オペレーティング・ターゲット

「オペレーティング・ターゲット」は進路の「方向」を定め、それを適性のあるものにします。 そこには通常、予定されている「時間」も含まれます。他のターゲットと適合するよう、その予定されている時間までに、ターゲットは完了されなければなりません。

時には、時間は「___より前に」と設定されます。 そして、ある出来事「より前に」行わなければならないために、時間がない場合もあります。 したがって、それは「万一に備えて」、緊急のものとなります。 

オペレーティング・ターゲットの例は、次のようなものでしょう。

「その書籍に興味を持つと思われる読者層に予約購読されている地元の雑誌に、その書籍の広告を出す。」 

「壁用の日干し煉瓦(れんが)をつくるために、地元の労働力を雇う。」 

「会社のニュース・レターを最も安い費用で各支店へ郵送できる方法を決める。」

「大統領のスイートルームをきれいにする。」 

「返事の手紙を持たせて、本社へ直接、急使を送る。」 

オペレーティング・ターゲットは進路の「方向」を定め、それを適性のあるものにします。

生産ターゲット

割り当て量を設定すること(通常は時間に対して)が、生産ターゲットです。

生産ターゲットの例は次のようなものでしょう。

「6月までに翌年の授業料を貯める。」 

「来月までに5万冊の本を製本する。」 

スタティスティックスは最もはっきりと生産を反映するため、組織や活動は生産ターゲットを非常に強く意識するようになり、そのため条件付きターゲットや、オペレーティング・ターゲット、あるいはプライマリー・ターゲットを設定しなくなってしまいます。 そうなると、他の種類のターゲットの中に計画が表されていないために、生産は崩壊しがちになります。 

生産ターゲットが唯一のターゲットの種類である場合、非常に包括的なものとなり、条件付きターゲットは、たとえ設定されたとしても完全に無視されるほどになります。 そうして、オペレーティング・ターゲットやプライマリー・ターゲットはとても非現実的になり、スタッツは下がります。 

生産ターゲットを設定する前に、調査やアンケートを行い、データを収集し、オペレーティング・ターゲットとプライマリー・ターゲットを設定しなければなりません。 

生産におけるダウン・スタティスティックスの通常の理由は、プライマリー・ターゲットが消えてしまうことです。 プライマリー・ターゲットがアウトしても、誰もこのことが生産にひどく影響を与えることに気付きません。 生産は、適切になされ、ずっと維持されている、先立って行われている他のターゲットに左右されます。

割り当て量を設定すること(通常は時間に対して)が、生産ターゲットです。

以下は、プログラムを構成するさまざまな種類のターゲットの要約です。

ターゲットの種類
主要なターゲット

広範にわたる全体的な抱負のこと。長期にわたる可能性もあるが、おおよその期間のみが示されている。 「より高い安全性を得る」、「従業員を50人にまで増やす」など。
プライマリー・
ターゲット
組織化に関するターゲット、人事関係のターゲット、あるいはコミュニケーションに関する種類のターゲット。 これらは、ずっと維持されていなくてはならない。 これは、ターミナル、コミュニケーションの道筋、データ、そして組織図を扱う種類のターゲットである。 例:「誰かをその組織化の担当に置き、残りのプライマリー・ターゲットを設定させる」、または「やめてしまった元のコミュニケーション・システムを復旧させる」など。
必須のターゲット
人が活動している領域の調査に基づいて、とにかく機能するために行わなければならないこと。
条件付き
ターゲット
データを見付け出したり、プロジェクトは実行可能か、またはどこでなされるかを見付け出すために設定されるターゲット。
オペレーティング・
ターゲット
指示と行動、イベントのスケジュール、または時間割を計画に沿って定めるもの。
生産ターゲット

スタティスティックスのように、数量を設定するもの。

土とわらを材料に、日光で乾かして作るレンガ。

寝室にリビングルーム、応接間など他の部屋が一対になっている部屋。

コミュニケーションを受け取る、伝達する、あるいは送ることができるものをさす。 この用語はもともと電子工学で用いられるもので、二つの固定された点の間をエネルギーが流れる際に、そのそれぞれの点のことをさして言う。 例えば車のバッテリーでは、ふたつの端子(ターミナル)があり、ひとつの端子から別の端子にエネルギーが流れるようになっている。 サイエントロジーでは、コミュニケーションを取っている二人の人のことをターミナルと呼ぶ。コミュニケーションが両者の間を流れているからである。